英国アンティーク、素敵なビスケットウォーマーのご紹介です。

こちらはシルバープレート製で、底部分にはビスケットウォーマーのメーカーとしては第一人者的存在であるFenton Brothersのメーカーズマークが刻印されています。

製作時期ははっきりとはわかりませんが、Fenton Brothersの活動時期から1800年代後半のお品が多く、限定するとだいたい1880年あたりのお品ではないかと思います。

ビスケットウォーマーといえばお菓子を収納するコンテナが対になっている二面タイプが主流ですが、こちらは三面に開くちょっと珍しいタイプになります。

ビスケットウォーマーはこの透かしの中蓋の中にビスケットを入れて、暖炉の前で保温しておいたりそのままテーブルやピクニックに持って行ったりする、ヴィクトリア時代後半頃から流行した英国銀器の中でも格別にユニークで華やかなアイテムです。

Fenton Brothersのビスケットウォーマーは特に繊細な中蓋のピアシングの美しさが特徴的ですが、このお品もトップの摘みをつまんで蕾のようなボディを少しづつ開いて行く時に見える中蓋ピアシングのキラキラ感は格別に華やかなものだと思います。

加えて外観も繊細なエンボス装飾が可愛らしく美しく、本当に素敵なビスケットウォーマーです。

サイズ◆1578g 閉じた時の最大幅18.5cm程度　開いた時の最大幅35cm程度　高さ26cm
コンディション◆エクセレント　ゴールドウォッシュも綺麗で、銀の輝きも良く動作状況も申し分ない良いコンディションです。コンテナの一つに閉じた時少し隙間が出来ます。これは動作をスムーズにする為パーツの締め具合を調整してあり、その為ある程度の隙間がある事はよくあります。動作状況さえ良ければこの程度は許容範囲だと思います。